トルクレンチ一覧

トルクレンチにアダプターを付けた際の計算フォームを作ってみました


スマホで計算フォームが表示されない方はコチラ

トルクレンチ、アダプターの有効長の単位(mm・cm)は揃えて入力してください。

トルクレンチの有効長(A)
差し込み部の中心からグリップ中心までの長さ(トルクレンチによっては切り欠きの線があるものもあります。正確には説明書等を確認してください。)

アダプターの有効長(B)
差し込み部から締め付け対象のボルト(ナット)までの長さ※

※ただし、トルクレンチとアダプターが直線上ではなく、角度をつけて装着する場合は、トルクレンチ中心線上の長さを測定して入力してください。(90度の角度で装着した場合は、設定トルクの計算・変更は必要ありません)

ちなみに上記画像では、10mmの六角ソケットに10mm×12mmのショートメガネを組み合わせてアダプター代わりにしています。

 


トルクレンチの選び方

トルクレンチの種類

トルクレンチにも種類は色々とありますが、大きく分けると

  • シグナル式
  • 直読式
  • デジタル式

があります。

シグナル式

プリセット式、プリロック式、固定式等があります。

プリセット式

自動車整備をするうえでよく使われるのはプリセット式になると思います。トルクをセットする目盛があり、工具無しでトルクの設定を変更・ロックができるようになっています。設定したトルクになるとヘッドがコクッと傾いて規定トルクになったことを教えてくれます。

プリロック式

プリロック式もヘッドの傾きによってトルクを教えてくれるのは同じですが、トルクの設定やロックに専用の工具が必要になります。誤ってトルク設定を変更してしまわないように注意する箇所や、製造・点検等で使われています。

固定式

固定式は目盛も無く、トルクの変更もできませんが、ホイールナットの締め付けやスパークプラグの締め付けの際の専用工具など、対象物を決めて使う分にはセットの必要もなく使いやすいです。特にホイールナット専用品は形状やサイズも工夫されている製品もあるのでオススメです。

直読式

プレート式(ビーム式)、ダイアル式等があります。いずれもトルクを確認しながら締め付け作業を行なえるのがメリットです。

プレート式(ビーム式)

プレート式(ビーム式)はヘッドとハンドルの間のプレートやバーのしなり具合をハンドル近くの目盛で表すもので、構造は1番単純なものになります。そのため耐久性も高く、価格も比較的安くなっています。

しかし、デメリットもいくつか…

  • 対応範囲内のトルクでも許容範囲の上の方では手がプルプル震える(笑)
  • 結構デカイ(特にヘッド部)
  • 締め付ける角度によっては目盛が見難い

手の震えによって指針が見難いのは、一回りサイズの大きな物を使用することで対応できますが、それに伴ってサイズも大きくなってしまいます。

ダイアル式

ダイアル式は、締め付けた数値が分かる置針を備えている物も多く、どのぐらいのトルクで締めたのか、締め付け後に確認することもできます。最大値がわかるので手の震え(笑)も問題なしですね。サイズもプレート型に比べると比較的小さくできていますが、プリセット型に比べると大きいですね。ダイアルで細かい数値まで確認できるので、正確さを好む人は使用する方も多いです。

デジタル式

直読式の表示部がデジタル表示になっただけのものから、通常のラチェットハンドルとしての機能に加え音や光で設定トルクを教えてくれるもの、ラチェットやスピンナハンドルに装着して使用するもの等があります。


自動車整備とトルクレンチ

トルクレンチを使わなくても整備できる箇所は色々とありますが、ホイールナット1つを考えても適切なトルクで締め付けできていますでしょうか。

私が整備を始めた頃、師匠から「お前は折りそうだから、廃棄する部品のネジを折ってこい!」と言われ、訳も分からないままスクラップ置き場で「おりゃ!」と折っていました笑

ボルトを締め付けて伸びる感覚、折れる感覚(笑)を感じてこいってことだったと思いますが、あの頃の私はまぁ、変な勢いがありまして言われたまま(汗)

自動車の全てのネジトルクを覚えて(調べて)トルクレンチでってなると厳しいものがありますが、

  • ガスケットを使っているカバー系
  • 締め付けトルクによって摺動抵抗が変わるシャフトやベアリング系
  • ホイールナットやプーリー、ギア等の回転する箇所
  • 振動の多い箇所

ざっと挙げても、このような場所にはトルクレンチを使って適切なトルクで締め付ける必要があると思います。普段作業をしていない方ならなおさらです。そのネジ締めすぎていませんか?もしくは締め付け不足になっていませんか?

作業スピードが上がるわけでもないですし、便利になるわけでもないですが、非常に重要で欠かせない工具です。

下の動画はWRCでリアを損傷した車輌のピット作業ですが、バタバタと慌てながらもしっかりトルクレンチを使用しています。

少し長い動画ですが、30分ほどで結構な部品を交換しています。部品を外す際は電動ツールやエアツールで外してポイ!ですが、取り付けはきっちりトルクレンチを活用していますね。

 









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