自動車整備とトルクレンチ

トルクレンチを使わなくても整備できる箇所は色々とありますが、ホイールナット1つを考えても適切なトルクで締め付けできていますでしょうか。

私が整備を始めた頃、師匠から「お前は折りそうだから、廃棄する部品のネジを折ってこい!」と言われ、訳も分からないままスクラップ置き場で「おりゃ!」と折っていました笑

ボルトを締め付けて伸びる感覚、折れる感覚(笑)を感じてこいってことだったと思いますが、あの頃の私はまぁ、変な勢いがありまして言われたまま(汗)

自動車の全てのネジトルクを覚えて(調べて)トルクレンチでってなると厳しいものがありますが、

  • ガスケットを使っているカバー系
  • 締め付けトルクによって摺動抵抗が変わるシャフトやベアリング系
  • ホイールナットやプーリー、ギア等の回転する箇所
  • 振動の多い箇所

ざっと挙げても、このような場所にはトルクレンチを使って適切なトルクで締め付ける必要があると思います。普段作業をしていない方ならなおさらです。そのネジ締めすぎていませんか?もしくは締め付け不足になっていませんか?

作業スピードが上がるわけでもないですし、便利になるわけでもないですが、非常に重要で欠かせない工具です。

下の動画はWRCでリアを損傷した車輌のピット作業ですが、バタバタと慌てながらもしっかりトルクレンチを使用しています。

少し長い動画ですが、30分ほどで結構な部品を交換しています。部品を外す際は電動ツールやエアツールで外してポイ!ですが、取り付けはきっちりトルクレンチを活用していますね。

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